小さく焼いても、ふわふわな部分を減らさない、それが一番重要なポイントでした。
サイズはコンパクト。でも高さがあるからふわふわになる。
「フレイバーのシフォンケーキはなぜ背が高いのか?」と質問を受けることがあります。シフォンケーキは断面が縦長で背が高いほどふわふわの生地を大きく出来るのです。
卵白を泡立てて出来たシフォンケーキの生地はとてもやわらかくデリケートで、焼いた後にもとても縮みやすい性質を持っています。
一般的にケーキを焼くような底が浅い型でこの生地を焼くと、焼いた後焼き縮みを起こし、ペチャンコのケーキが出来てしまいます。
背が高い底の深い型で焼けば、上部の生地は少し縮みますが、多くの部分をふわふわのまま保つことが出来ます。
フレイバーのシフォンケーキの背が高い理由は、焼き縮みを最小限にする工夫なのです。
加えてシフォンケーキは焼き上げた後冷ます過程でシフォンケーキを逆さにして冷まします。これも重力の力を使って、焼き縮みを少なくしようとする工夫です。