
私がアメリカのお菓子と出会ったのは1973年1年間の交換留学生としてカリフォルニアで生活した15歳のときのことです。第一次オイルショックのころ、日本では男子が家でお菓子を作るなんて考えもしなかった時代です。ホームステイした家族のお父さんや叔父さんといわれる人たちにパイやケーキをつくっていただいたことが私にとっては大きなカルチャーショックでした。とても美味しく、感動したのです。私がさまざまないきさつを経て『フレイバー』の設立にいたったのもこのころの経験なくしてはありえません。
また食べたいと言われるお菓子を目指して!

『フレイバー』のシフォンケーキを発売した当時はパンだと見る人も多かったのを覚えています。当時はまだ日本で売られていなかった10インチのエンジェルフードケーキ型(アメリカではシフォン型とは呼びません)を観光旅行の帰りにもたくさん仕入れてきたことも感慨深い思い出です。その後紙製の型を開発するに至り、商品としての劇的な進化を遂げました。型からはずすとその日のうちにしか売れなかったケーキを出来たての風合いのまま遠くに送ることが出来るようになりました。

アップルパイやキャロットケーキなど、その他のアメリカのホームメイドケーキは色も見かけも地味で形もきちっとしていないし、多くの日本人にはあまりなじみがありません。素朴なルックスでも一度食べるとまた食べたくなる。そんな美味しさを是非味わってみてください。